歯周病の場合、一日で何回歯磨きをすればいいですか?
食べカスだけでもこまめに取り除いた方が良いのでしょうか?

歯磨きの基本は、「食べたら磨く」ですが、外出中なかなかそうは行きません。
食事の後できるだけ早期に、水を口に含んでしっかりとブクブクうがいをします。

しかし1日の終わりの就寝前は、しっかり歯磨きをして付着した食べカスや細菌を取り除くようにしましょう。

歯周病について簡単に説明しますと、

歯周病は、歯の周りの組織が壊れていく病気で、主な原因は磨き残しの歯周病菌やタンパク質です。
歯周病菌は、剥がれた歯肉の上皮や浸出液、血液、食物などのタンパク質を食べるときに消化液を放出し、この消化液が歯肉を溶かし、潰瘍(ただれ)を作ります。

さらにそれが歯周病菌のエサになるので、歯肉の潰瘍にとどまらず歯を支える骨をも溶かしていきます。

歯周病の対策  <自分がすること>

歯磨き

口の中から歯周病菌とタンパク質を取り除くことで、歯周病は治ります。
しかし歯周病菌は歯と歯肉の境目の、ポケット状になったところに住みつき、しっかり取り除くには少し手間がかかります。

歯肉がすでに腫れているのであれば、その分ポケットも深くなっているので、完全に取り除くことは容易ではありません。

しかし歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスなどを上手に使うことで、かなりの歯周病菌は除去することができ、歯肉の腫れが少しずつ治ります。
それまで歯周病菌のエサとなっていた血液や浸出液も出なくなっていきます。

歯周病菌のエサとなる食べ物のタンパク質は、人が生きていく上でも非常に大切な栄養素でもありますので、虫歯予防のように、虫歯菌のエサである糖類を減らすなどのコントロールは出来ませんし、必要ありません。
歯肉の上皮などもエサとなっているので、食物のタンパク質を減らしたところで、意味がないからです。

ブクブクうがい

冒頭でも触れましたが、口の中に残った食べカスや、歯肉などの軟組織から剥がれ落ちた上皮を、ブクブクうがいをしっかり行い洗い流すことは、歯周病菌のエサを減らすことになり、非常に有効な対策です。

また、口の周りの筋肉を鍛えるので、日常的に口を閉じ口腔内の細菌の繁殖を抑えることができます。
子供であれば、歯並びにも良い影響を与えます。

免疫力(体の力)を向上させる

歯周病にかかる人は加齢とともに増加しますが、歯周病菌に対する免疫力が低下するためです。
栄養や睡眠を十分とり、ストレスを溜めず、適度な運動を心掛けましょう。
喫煙は血流を悪くし、歯周病を悪化させます。

歯周病の対策  <歯科医院がすること>

歯周病の検査

現状の把握をし、適切な治療計画を立てます。

保健指導

口腔内の状態に合わせた歯磨き方法を指導します。
飲食習慣や嗜好品も歯周病と関連が深いため、必要なアドバイスをします。

歯面清掃(ポリッシング)

歯に付着している歯周病菌などの細菌を、専用の機械とクリーニングペーストで取り除きます。

歯石の除去(スケーリング)

食べかすに細菌が繁殖したものを歯垢、歯垢が石灰化したものを歯石と言いますが、歯石は歯磨きで取り除くことはできないので、器材を使って除去します。

外科処置、薬剤の投与

歯周病の状態によっては、増殖した歯肉を切除したり、歯肉を開いて歯根に沈着した歯石を除去する手術が必要なこともあります。
また、歯肉の中に抗生剤軟膏を注入することもあります。

 

歯周病の治療は、患者さん自身が主体で、歯科医師や歯科衛生士はお手伝いをする病気と言えます。
日頃のちょっとした心掛けが大切ですので、楽しみながら予防・治療を続けましょう。

 

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