歯列矯正はなぜあんなに高いのですか?
何度か相談に行ったけど、もう少し安くできれば手も出しやすいのに。

歯列矯正は、先天的な顎変形症などの特殊な例を除いて、全額自己負担となります。
それは、歯科治療でも病気ではなく、見た目の美しさを追求する「審美」の分野であり、保険制度の目的から外れることが理由です

しかし、気になる範囲が小さければ、その場所だけを部分矯正(プチ矯正)することができるかもしれません。

部分矯正に適しているケース

前歯のすき間

上の真ん中の前歯の間が開いている状態です。
原因は、前歯がねじれている、歯がハの字に開いている、歯が小さい、などです。

前歯の軽度な出っ歯

上の前歯が前に出ている状態で、歯が大きくて並びきらずに前に出てしまった場合と、下唇などをかむ癖が原因のことがあります。

軽度の八重歯

上の犬歯が外側に出ている状態で、上方にあり上唇が閉じにくいこともあります。
軽度であれば、前後の歯を移動させて犬歯のスペースを作り並べることができますが、後ろの小臼歯を抜くこともあります。

前歯の軽度の重なり

前歯が並びきれず、ガタツキがある状態です。
下の前歯のスペースが不足している場合は、歯を一本抜いて並べることもあります。

前歯の傾き

スペースや噛み合わせが原因で、歯が真っ直ぐ生えていない状態です。
左右の歯を整頓しても並ばない場合や、上の歯がぶつかっている場合は、歯を少し削ることもあります。

前歯のねじれ

歯が生えるとき、スペースが足りないと歯が角度を変えてでも何とか生えようと、ねじれてしまうことがあります。
軽度のねじれであれば周辺の歯を整えスペースを作って、きれいに向きを合わせて並べることができます。

部分矯正の方法

ブラケット矯正

ブラケット矯正とは、歯の一本一本に、「ブラケット」という保持器具を接着し、アーチのワイヤーと個々に連結して、きれいなアーチを描くよう誘導する矯正方法です。
通常は歯の表面にブラケットを接着しますが、目立つため、裏側に接着する方法や白いブラケットを使う方法もあります

マウスピース矯正

段階的に透明のマウスピースを作成し、歯列が整うよう誘導する方法です。
取り外しができるため、食事や歯みがき時のストレスは軽減できます。
しかし、装着時間が十分でないと効果が出にくいため、自己管理をしっかり行う必要もあります

部分矯正の費用と期間

いずれの方法も、「今の歯並び」と「希望する歯並び」の差の大きさによって、費用と治療期間は大きく異なります。
あくまでも目安ですが、費用は10~30万円くらい、期間は半年から1年くらいです

 

部分矯正は、あくまでも部分的に歯並びをきれいにして、見た目を美しくすることが目的です。
噛み合わせなどの機能の改善はほとんど考慮することができませんので、矯正専門歯科医師とよく相談し、まずは部分矯正の適応症例であるかどうかを確認することをお勧めします。

 

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