奥歯の銀歯をプラスチックにしたいけど保険が適用されないから迷っている。かっこ悪いけど我慢するしかないかな。

保険でプラスチック(正しくは硬質レジン)が適応されない奥歯、ということなので大臼歯かと思われます。奥歯は最終的な被せ物としてプラスチック冠は出来ません

口の真ん中から数えて6番目・7番目にある歯で、食べ物を噛み砕いたり、全身の力を込めて踏ん張るときに大きな力が加わり、大切な役割を果たします。

大臼歯の被せ物の種類

フルメタルキャストクラウン(銀歯)<保険で出来る>

金銀パラジウム合金という金属で出来ており、保険適応の修復物の多くは、こちらを使っています。硬すぎず柔らかすぎず丁度良い硬さとされています。

フルメタルキャストクラウン(金歯)<保険で出来ない>

多くは18金を使用し、硬さや熱伝導性が天然の歯に近いとされています。

硬質レジンクラウン(プラスチック冠)<保険で出来ない>

比較的、硬い素材の人工樹脂で、耐久性に優れています。
前歯12本には保険でできます

ハイブリッドクラウン<保険で出来ないが、金属アレルギーの場合は出来る>

人工樹脂とセラミックの粉を混ぜて作り、双方の特性を生かしたものです。
硬質レジンより強固で、治療費はオールセラミックの半分くらいです

オールセラミッククラウン<保険で出来ない>

セラミックのみで作られているので硬く丈夫な上、色調を天然歯のように調整できるので、非常にきれいです
硬いので傷が付かないため、ほとんど表面に歯垢や着色汚れが定着することはなく、半永久的に美しさを保ちます

ジルコニアクラウン<保険で出来ない>

とても硬いジルコニアのベースの上に、セラミックを焼き付けた物です。
大臼歯は非常に噛む力が強く加わるため、最も適した材料です。
色調は、天然歯よりやや白めで、きれいです。セラミック同様、光沢感を保ち続けます。

フルメタルキャストクラウン(銀歯)のメリット・デメリット

メリット

  • 保険で出来るので、治療費は安いです。
  • 保険で決められた、いくつかの金属を混ぜた合金で作られています。
    圧力に耐えやすく、割れたり欠けたりといったことはありません。

デメリット

  • 見た目が不自然で美しくないため、目立ちます。
  • 金属アレルギーの人には向きません。(詳しくは後に説明します)

硬質レジンジャケット冠(プラスチック冠)のメリット・デメリット

メリット

  • 見た目が歯の色に近いので、自然です。

デメリット

  • 大きな圧力に弱いので、割れたり欠けたりしやすいです。
    特に大臼歯は噛む力がとても強いため、長持ちしません
  • 着けたばかりのときはきれいです。
    しかし、吸水性があるので時間の経過とともに変色し、臭いの原因となることもあります。
  • 保険は適応しないので、治療費が高くなります

金属アレルギーに注意

近年、なかなか治らない皮膚の病気の原因が、実は歯科治療で使われた銀歯が原因だった、ということが広く知られています。
皮膚科では、パッチテストなどによってアレルギー検査をし、原因を追求してそれに対する治療をするところもあります。

歯科と連携している医院もありますので、疑わしい症状があるならば自己判断で市販薬による対処をせず、まずは皮膚科を受診することをお勧めします。

 

歯に被せ物をするとき、歯や全身の健康状態に合わせて、歯科医師はいくつかの選択枝を患者さんに提案することと思います。決める権利があるのは患者さん自身です。
十分理解して納得した上で、自分に合った選択しましょう。

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